restarのアカザワです。
今回はブリーチ毛に対するピンクの発色を4種のカラー剤を使って色の立ち上がりの違いを検証してみます。
1つ目のカラー剤はアルカリカラー剤
主にサロンで使用するものですがドラッグストアーでも同様の成分のものは売っています。発色のメカニズムは1剤のアルカリと2剤の過酸化水素が混合される事により酸素が発生し髪の毛の内部のメラニン色素を分解し脱色します。同時に1剤の酸化染料が髪の内部に浸透し酸化重合し発色させます。
主な特徴としては黒髪に対しては脱色作用も兼ね備えているので発色が豊かです。一般的には永久染毛剤と分類され色持ちもカラー剤の中では一番良いとされてます。地肌から直接塗布しても色はつきませんがかぶれることもあります。またアルカリ剤を使って髪を膨潤させるので髪にダメージが残ります。
2つ目のカラー剤はヘアマニュキュア
こちらも主にサロンで使用するものですがやはり同様の成分のものはドラッグストアーなどで購入する事は可能です。発色のメカニズムとしては酸性染料のイオン極性を利用し髪のタンパク質とのイオン結合によって髪の表面に酸性染料を付着させ発色させます。
主な特徴としてはイオン結合を用いて髪を染めるので髪の内部まで影響を及ぼすことが少なくダメージは極めて少ないです。一般的には半永久染毛料と分類されある程度の期間色持ちが期待できます。ただ脱色作用はないので黒髪に使用しても変化がわかりにくいです。また頭皮に直接つけてしまうとイオン吸着してしまう為地肌に色がついてしまいます。サロンでお客様に施術する際は頭皮には直接塗布しないので頭皮がかぶれる心配はほぼないです。
3つ目のカラー剤はカラーバター
こちらはサロンでも使いますが分類的にはトリートメントになりますのでネットや一部ドラッグストアー、ディスカウントスーパーなどでも入手可能なものです。発色のメカニズムとしてはHC染料と呼ばれるトリートメントと親和性が高い染料微粒子化された染料を用いて髪の内部まで浸透して発色させます。
主な特徴としてこちらも半永久染毛料と分類されある程度の色持ちが期待できます。HC染料は微粒子化されている為一時的に髪の内部にも浸透し発色しますがHC染料自体が微粒子なままなのでシャンプーの度に色が落ちていきます。こちらも脱色作用はないので黒髪につけても変化がわかりにくいです。また商品名にもなっていますがトリートメントですのでダメージはありません。また頭皮に対するかぶれの可能性も低いです。
4つ目のカラー剤はヘアチョーク
こちらはサロンで使うことはあまりなくネットやディスカウントショップ、100均のお店などでも入手可能な手軽なものです。発色のメカニズムとしては顔料などを髪の表面に付着させる事により発色させます。
主な特徴としては一般的に一時染毛料と呼ばれるものなのでちょっと髪の色を変えて変化を楽しみたい時にはうってつけですがただ色素を表面に付着させるだけなので一度のシャンプーでほぼ色は落ちてしまします。また気をつけないと洋服などにも色が移ってしまう可能性があります。ダメージに関してはよほど強くこすって塗布したり根元に向けて塗布しない限りはほぼ気になりません。また頭皮のかぶれに関しても頭皮に直接つけるものではないので心配ありません。
染める前の毛束です。
染めた後の毛束です。
右から順に未処理毛、アルカリカラー剤、ヘアマニキュア、カラーバター、ヘアチョークになります。
アルカリカラー剤で処理した毛束のアップです。かなり色が濃くなりピンクよりも赤みが強くでました。
ヘアマニュキュアで処理した毛束のアップです。かなりビビットに発色してショッキングピンクな感じです。
カラーバターで処理した毛束です。マニキュアほどではありませんがこちらもかなり綺麗に発色してます。
最後はヘアチョークで処理した毛束のアップです。少しパステルがかったピンクになりました。
以上4種類のカラー剤のpinkを比較してみました。
次回のlaboではそれぞれのカラーの耐久テストをしてみたいと思います。
他にもpinkは沢山の色がそれぞれのメーカーで用意されているのであくまで一つの目安にしかすぎませんのでご了承ください。
研究対象:ナプラケアテクトカラー、ナプラジュエライズアシッドカラー、エンシェールズカラートリートメント、HAIR CHALKIN
研究した人:アカザワ
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